の連絡先を手に入れた俺は、自分の携帯電話にそれを登録する。
でも、よく考えたら、これはの連絡先じゃないかもしれない。
本当にのものかどうか、確かめなくてはならない。

メールの返事はすぐには来なかった。
そりゃそうだ、仕事中だろうから。

いつになったら返事が来るか。
どんな返事が来るか。
なんだか興奮してきたぞ、と。


「おい、相棒。仕事しないと主任に叱られるぞ」
「そうだな」
「携帯、取り上げようか?」


ルードを睨みつけ、携帯電話を握り締める。
ルードはサングラス越しに意味ありげな視線をよこしたが無視する。
早く返事来い。来いよ、と。

周りの痛い視線を無視し続けて待つこと1時間。
ようやくからの返信が来た。
すかさず電話する。


ー! 本物だな?」
『ほ、本物って何ですか?』
「嬉しい、嬉しいぞ、と」
『よくわからない、けど、私もレノさんの声が聞けて嬉しいです』


かわいすぎるだろ!


「なあ、
『なんでしょうか?』
「俺はが好きだぞ、と」
『わ、わたしも、ずっと好きでした』
「過去形?」
『い、いえ、今も好きです』


気持ちを確かめたら、安心した。
その言葉だけ聞けたらいいんだ。
今日の任務はうまくいきそうだ。





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