チャイムを鳴らそうとして、ドアノブに手をかけて引く。
あっさり、扉が開いた。
一人暮らしの女が戸締りしないとは何事だ。
しかも、俺の大事な大事なが。
リビングに行くと、ソファでが横たわっていた。
調子でも悪いのか?
髪で顔が隠れていて表情が見えない。
鼻だけすっと髪の間から見えているので、先を舐めてやった。
「ぎゃあっ」
「どういう悲鳴だよ。もっと色っぽい声で頼むぞ、と」
「ふ、不意打ちにそんな対応できません。っていうか、不法侵入で訴えます」
「鍵、開いてた。無用心。襲われたらどうするんだぞ、と」
「そんなの、レノさんくらいしかしません。それに、」
「それに?」
「レノさんが守ってくれるんでしょ?」
かわいい顔でかわいいこと言うじゃないか!
嬉しいぞ。
「もちろんだ!」
「当然でしょ! 私の王子様」
「おい、王子様じゃなくて護衛と勘違いしてるだろ?」
「ヒ・ミ・ツ」
今度はかわいくないな。
横たわったままのの上に覆いかぶさり、首筋を舐める。
「ひゃっ、ちょっとやめて」
「やめないぞ、と」
「何がしたいの?」
「を舐めまわしたい」
「変態」
「元からだぞ、と」
[ 舐める ]
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