一人で帰るの姿を見かけて声を掛けた。
一緒に帰ってもよいかと尋ねると、笑顔で頷いた。
彼氏がいるのは知っている。
それが誰なのかは知らない。
それでも、諦められなくて、ずっと好きでいる。
「高岩くんは、好きな子いないの?」
「いや、俺は、いるような、いないような」
「バスケットが恋人?」
「そんな感じかな」
好きな子はいるよ。
それはなんだ。
でも、それを伝えたところでは困るだけだし、両想いの二人の邪魔をするつもりはない。
隠したままの恋心。
いつまで抱えればいいのだろう。
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