「何に誓うの?」
「さあ、神にでも誓おうか」
「ルーファウスは自分しか信じちゃいないでしょ?」
「私はしか信じていない」
「嘘おっしゃい! 自分とタークスと私でしょ?」
「ああ、そうだな」
「信じちゃいない神様に誓っても、何にも意味ないでしょ」
「誓うことに意義がある」


絶対嘘だ。
私との会話を愉しんでいる。


「真剣に、私の目を見て言って」
「私はいつも真剣だが?」


なんだかルーファウスと会話するときは、唇が触れそうなくらい近い距離じゃないと真実に聞こえなくなってきた。
末期症状だよ。


「永遠にを愛することを誓う」
「ありがとう。私も誓います。嘘ついたら針万本だからね!」
「サボテンダーか、お前は」


ルーファウスの指が私の額をつんと押す。
笑ったら口付けられた。
誓いのキス?
何かに対して誓わなくても、強い信念があれば大丈夫だよね。
前途多難の道だとしても、ルーファウスがいるなら歩んでいける。





[ 誓う ]





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